12/4のアドバンスド講習の個別レポートをお送りします。
12/4のレポートをコツコツ作成しているのですが、
流石"師走"というべきか、今月非常に忙しくしていてアップが遅れています。
ご容赦ください。
では気を取り直して・・・
アドバンスド講習は、受講生ひとりひとりに対して個別にレポートを書いて提供します。
この個別レポートで振り返りができたり、次回走るときに再度思い出せたりするようになっています。
ご自身のカテゴリを遡って成長履歴を見るもよし、
次回の走行の作戦建てに使うも良しです。どうぞお楽しみください!
今回のレポートはF様。車はZN6型86です。
初のSHIFT UPレッスン受講ありがとうございます!
Hさんは美浜サーキットの走行経験は10回未満で、
自己評価は初心者+(走行には慣れてきたが、まだ周りよりも遅い)とのこと。
美浜の自己ベストはファルケンのスポーツタイヤ(235/40R17)で49秒だということです。
#タイヤのグリップはDL DIREZZA ZIII並とのこと
とても真剣な雰囲気を漂わせるHさんの走りをチェックさせていただきました。
①レッスン要約
着目① 2種のブレーキング
Hさんは「ブレーキングを安定させたい」というテーマを掲げましたので、
ブレーキングをメインテーマに据えたコースイン前レッスンを行いました。
そこでのお話+αで振り返ります。
「ブレーキングの安定」において考えるべき観点はまず以下の2つです。
・ブレーキング開始点の安定(踏み始めタイミングの安定)
・制動距離の安定(踏み方の安定)
これらは低速から短い距離を止めるショートブレーキングと、
高速から長い距離を止めるロングブレーキングとで考え方を使い分けると
効率よく上達します。
踏み始めがばらつきやすいロングブレーキングをいかに安定させるかがまずポイントです。
答えを言ってしまうと、ロングブレーキングはコース内にブレーキングの目印を設定することが安定のポイントとなります。
速度が高い状態で、コーナーまでの距離を正確に測ることは非常に難しいからですね。
鈴鹿や富士だと「XX m(メートル) 看板」というのがあちこちに設置されています。これと同じように使えるものをコース内に自分で見つけて、ポイントを作るんです。
(もちろん、ドライとウェットでは適正な目印は変わりますから注意してくださいね。)
ちなみにドライだとこういうパイロンだとか・・・
こういうエッジを目印にすると良いと思います。
この時、ポイントとしては「動かないもの」を目印にすることです。
例えば、コース上に出来ているちょうどいい"影"があったとして、
それを目印にブレーキングをすれば完璧なブレーキングが出来たとしても、
"影"は日差しの変化で動きますから次走るときにまた同じところにあるとは限りませんよね。
「動いてしまうもの」は目印にしにくいのです。
そういう意味ではパイロンは動いてしまいますからあまり目印には適さないのかもしれません。
もしパイロンを目印にするのであれば、「人や車で触ってしまえば動きうる」ということに気を付けておく必要はありますね。
もちろん車によって、どの目印を使ってもピッタリと合うとは限らないですから、
少し余るポイントの目印から頭の中で1カウント数えるとか、
自分の車に合わせた補正は必要です。
なお、タイヤやブレーキパッドが変わると同じポイントからブレーキングしてもどこまでに減速を終えられるかは結構変わってしまいます。
また、路面コンディションも「路面温度が低すぎて」とか「砂埃が浮いていて」とかいった不確定な要素があるため、
どれだけ完璧に位置を決めていても最初の走行できちんと様子見するのが大事です。
一方でショートブレーキングのほうは目印は使わず、
コーナーの縁石だとか、自分がアプローチしていく地点を直接見て視覚的に距離・タイミングを測ります。
難しいと言えば難しいのですが、
車速が出ていないためばらつきにくいという点もありますし、
車速が出ていないということは直前で加速開始したところからの時間が僅かですから、自然と走るリズムとして体が覚えるなんて言うこともあって結構十分な精度が得られます。
繰り返し走り込むことで「この辺りだな」という感覚が自然と身に付いてきますので、走り込める限り走り込むことがカギです。
以上、ロングブレーキングとショートブレーキングを使い分けましょうという話でした。
コースイン後、Hさんのブレーキングを拝見しましたが、
なかなか良かったと思います。
ひとつ前のブログでFさんの走りもロガーでデータを取って・・・
という話を書きましたが、さらなるブラッシュアップにはデータ取りが欲しいなと思わせるレベルです。
何G出せているのか? 何mで減速出来ているのか?
試行繰り返した時の挙動のばらつきがどのくらいあるのか?
そういったデータを取ることで自分の操作が客観的に評価できるようになっていきます。
Hさんも次回のレッスンからはデータロガーを装着してみたいなと思います。
着目② フェニックスコーナーの走り方
一方で、データを取らなくてもロスしていることがはっきりと見えたのがフェニックスコーナーの走り方でした。
それは何かというと、旋回中盤でのアンダーステアです。
フェニックスコーナーとはこの左コーナー。
理想はインにしっかりとついて曲がるコーナーなのですが、
Hさんの走りはコーナーの出口に向けて加速していく!という感じというよりは、
中々アクセルを開けて行けずに待っている感じです。
長いストレートに繋がるコーナーは脱出速度が非常に大切で、
コーナー出口に向けてアクセルを早く開いていきたいのですが、
Hさんの走らせ方だと進入時に頑張りすぎるため、コーナー中盤でややオーバースピードになっており、
その結果、アンダーを抑えるために出口付近までアクセルが閉じ気味なんです。
もちろんアンダーお構いなしでアクセルをガバガバ開けているよりは随分良いのですが、
ここはターンインのアプローチでの加速を抑えてきちんとインにつき、
インベタに張り付きながらコーナーの出口を睨み、
立ち上がりで少しでも早くアクセルを開けに行きましょう。
そうするとバックストレートの車速がもっと乗ってくると思います。
美浜サーキットには2本の長いストレートがあります。
ホームストレートとバックストレートですね。
ホームストレートはその直前の最終コーナーが非常にタイトで、
ここは減速する場面なのだと意識しやすいのですが、
バックストレートはその直前のフェニックスコーナーが広々としていて何となく頑張れそうな雰囲気を漂わせているため、
皆結構頑張ってしまいます。
しかし基本は「立ち上がり重視」であることには変わりなく、
立ち上がりからの逆算でどう走るかを考えるべきコーナーです。
そういうことを考えながら、
今一度フェニックスをどう攻略するかを考えてみると良さそうですね!
以上、Hさんへのレッスンレポートでした。
器用に、丁寧に走っている印象のHさんですが、
さらなるブラッシュアップのために意識すると良いのは
「自分がどのような操作をしているのか」をどんどん有意識化すること。
毎回振り返って、今の操作が良かったのか悪かったのかを層別していくと
走りが磨かれていくと思います。
上手に走っていると感じましたから、
すでにそういうことが出来ている部分もあるのではないかと思います。
それを「あらゆる操作で」と言えるようにしていくと良いでしょう。
また今後も是非遊びに来てくださいね!
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以上です。

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